投資の元手はどこから来たのか——T君と私の「軍資金の作り方」

節約・家計

前回、喫茶店でT君からビットコインの話を聞いて、6000万円になった話を書いた。

書き終えてから、ふと思った。

「そういえば、そもそも投資に回すお金はどこから来たんだっけ。」

父の死亡保険金と母が働いて貯めたお金からなる4000万円を運用しているこのブログのメインテーマとは別に、T君も私自身も、自分なりに投資資金を作ってきた。今日は、そこにフォーカスした話をしたいと思う。

T君の場合:パチンコ・スロットを「仕事」として捉えた

T君は2018年より前、パチンコとスロットで継続的に利益を上げていた。

「パチプロ」と呼ばれるような専業ではない。しかし彼のアプローチは、一般的なギャンブラーとはまったく異なるものだった。

釘の状態、機械割、ボーダーライン——これらをすべて計算した上で、「期待値がプラスになる台にしか座らない」という徹底ぶりだ。感覚や運に頼る部分はほぼなく、データと確率で動いていた。

さらに、独身で実家暮らしという環境も大きかった。家賃も食費もかからない状態で、毎月コツコツと利益を積み上げ、そのお金をビットコインに投じた。

ギャンブルに見えるかもしれない。でも彼にとっては、投資の世界に入るための「準備運動」だったのだと思う。

私の場合:楽天経済圏という「見えない節約」

私のやり方は、T君に比べるとずっと地味だ。でも誰でも今日から始められるという意味で、再現性は高いと思っている。

まずは格安SIMから始めた

2018年頃まで、私はIIJmioという格安SIMを使っていた。月額1,600円ほど。

キャリアと比べれば格段に安い。ただ、デメリットもあった。昼休みと夕方の時間帯は回線が混雑し、Yahoo!のトップページを開くだけで10分以上かかることもあった。それでも「安いから仕方ない」と我慢していた。

転機は、楽天モバイルが「1年間無料」のキャンペーンを打ち出したときだ。迷わず乗り換えた。今は月約2,000円を支払っているが、楽天モバイルを使うことでポイント倍率(SPU)が上がり、獲得できるポイントで通信費は実質ゼロになっている。大型店舗の中で電波が切れることがたまにある以外、困ったことはほとんどない。

楽天経済圏に「全ベット」した

格安SIMをきっかけに、2018年から楽天経済圏を本格的に活用し始めた。具体的には以下のサービスを組み合わせている。

  • 楽天カード(メインクレジットカード)
  • 楽天銀行(給与受け取り口座)
  • 楽天証券(積立投資)
  • 楽天モバイル(スマートフォン回線)
  • 楽天市場(日用品・コンタクトレンズ等の購入)
  • 楽天ウォレット

これらを揃えるだけで、SPUと呼ばれるポイント倍率が大幅に上がる。さらにお買い物マラソン5と0のつく日を組み合わせると、通常の買い物でも10倍前後のポイントがつくことがある。

コンタクトレンズ、洗剤、米、日用品——どうせ買うものを、ポイントが多くつくタイミングにまとめるだけだ。特別な出費は何もない。「節約している感覚」はほぼゼロだ。

数字が証明している

年別楽天ポイント獲得数グラフ 2017年〜2022年
楽天経済圏を本格活用した2018年からポイントが急増。2022年には年間46万ポイントを超えた。

2017年、私が1年間で獲得した楽天ポイントは34,779ポイントだった。楽天経済圏を本格活用した翌2018年には87,108ポイントと、約2.5倍に跳ね上がった。その後も着実に増え続け、2022年には461,756ポイント(約46万円相当)を1年間で獲得。2008年からの累計は、200万ポイントを超えた。

繰り返すが、特別な節約をしているわけではない。支払いの方法と、買うタイミングを変えただけだ。それだけでこの数字になった。

ふるさと納税は「プチ贅沢」のために使っている

ふるさと納税も、2014年頃から活用している。当時はまだ周囲でやっている人はほとんどいなかった。

仕組みとしては、本来税金として払うお金が、実質的に返礼品に変わる制度だ。私の場合は楽天ふるさと納税を使い、最近は海鮮の人気商品を選ぶことが多い。普段の生活ではなかなか手が出ないような上質な食材が自宅に届く。節約しながら、食卓が少し豊かになる。ふるさと納税ならではの、ちょっとした楽しみだ。

余談:職場での「布教活動」(迷惑がられながら)

いつの頃からか、新人職員を昼休みに捕まえて楽天経済圏の素晴らしさを語るのが、私の日課になっていた。

正直、時々迷惑がられる。

それでも諦めずに続けた結果、今の職場のリハビリスタッフの約5割が、私が勧めた方法で日々の生活を送っている。

「節約」という言葉には、どこか苦しいイメージがある。でもこれは節約ではなく、お金の流れ方を変えるだけのことだ。使う金額は変わらない。受け取るポイントが変わる。その違いが、数年後に大きな差を生む。

楽天ポイント通算グラフ 2022〜2026年 累計210万超
通算グラフ。2026年時点で累計210万ポイントを突破。

まとめ

T君と私、軍資金の作り方はまったく違う。でも、ひとつだけ共通していることがある。

「偶然ではなく、意識的にお金を作った」ということだ。

投資の話をすると「元手がないから自分には無理」という声をよく聞く。でも元手は、給料の余りが自然に貯まるものではない。意図して作るものだ。

  • T君:パチスロの計算益 × 実家暮らし → 暗号資産へ
  • 私:楽天経済圏 × 格安SIM × ふるさと納税 → 投資資金へ

次回は、こうして積み上げた資金でビットコインを買ったあと、大暴落が来ても売らなかった理由を書く。(→ 公開しました:T君がBTC暴落でも売らなかった理由——ダイヤモンドハンズという生き方

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