楽天のアプリに、これまでにもらったポイントの通算が表示される画面がある。僕のその数字は、約213万ポイントだ。

2016年からの10年で、210万円分。特別なことは、何もしていない。むしろ逆で——僕は、世間で言う「ポイ活」をしたことがない。
ポイントサイトを回遊したことも、アンケートに答えて1円分を稼いだことも、ポイント欲しさに要らないものを買ったこともない。やったのは一つだけ。生活費の”通り道”を、楽天に変えた。それだけだ。
「ポイ活」という言葉への違和感
先に、はっきり書いておく。ポイントのために買い物をしたら、負けだ。
ポイント10倍に釣られて要らないものを1万円買えば、1,000ポイントもらって9,000円失う。これはお得ではなく、ただの出費だ。ポイントは「どうせ払うお金」の通り道に置いておいて、勝手に落ちてくるものを拾う。それ以上のことをした瞬間、家計は逆に痩せていく。
僕の場合、どうせ払うお金とは——家族の携帯代、日用品、ガソリン、ふるさと納税、たまの家電。これを全部、楽天という一本の川に流しただけだ。
僕がやった「通り道の変更」は4つ
① 楽天カード(ゴールド)に支払いを集約
家計の支払いは楽天ゴールドカード(年会費2,200円)にまとめている。年会費は、集約した支払いに付くポイントで十分に元が取れている。最初はノーマル(年会費無料)で全く問題ない。むしろ迷うならノーマルでいい。
② 楽天銀行を引落口座に
カードの引落は楽天銀行。楽天証券との連携(マネーブリッジ)を設定すると普通預金の金利が上がり、ランクに応じて振込・ATM手数料の無料枠も付く。
本当は給与振込口座も楽天銀行にしたかった。経理にお願いしに行ったら、「うちは地銀じゃなきゃダメ」と断られた。世の中、理屈通りにはいかない。こういうのは無理に戦わず、できる範囲で寄せればいい。
③ 楽天モバイルに家族でまとめる
携帯は家族で複数台、楽天モバイルにしている。使った感想は「概ね満足」。大手キャリア時代より月々の固定費は明確に下がった。エリアや建物の中でつながりにくい場面が全くないとは言わないが、長野県の地方都市で日常使いする分には困っていない。ここは住む場所によるので、無料期間やお試しで確かめてから決めるのがいいと思う。
※以下は紹介リンクです。ここから申し込むと私に楽天ポイントが入りますが、あなたの特典は減りません(むしろ他社からの乗り換えなら最大13,000ポイントもらえます)。使ってよかったから載せているだけです。
④ 買い物は「5と0のつく日」×お買い物マラソンに寄せる
楽天市場で買うのは、トイレットペーパー、洗剤、子どものオムツといった日用品の定番と、ふるさと納税、そしてたまの家電や大物。
コツは一つだけ。欲しいものが出てきたら、すぐ買わずに買い物かごに入れて寝かせておく。そして月に何度かある「5と0のつく日」とお買い物マラソンが重なったタイミングで、かごの中身をまとめて買う。ふるさと納税も1件ずつがマラソンの「1店舗」にカウントされるので、この日に合わせる。
この「かごで寝かせる」は、ポイント目的で始めた習慣だけど、副作用のほうが大きかった。数日寝かせると、「あれ、これ別に要らないな」と気づいて、かごから消える物がけっこうある。衝動買いのクールダウン装置として機能している。
数字の正直な内訳——右肩上がりではない

年別の獲得ポイントはこうだった。
- 2016年:21,417(楽天カードを作った年)
- 2018年:87,108
- 2020年:225,377(経済圏をほぼ完成させた頃)
- 2022年:461,756(自己ベスト・月平均3.8万)
- 2024年:214,884
- 2025年:251,661(月平均2.1万)
- 2026年:120,754(6月まで)
見ての通り、ピークは2022年の約46万ポイントで、いまは年20〜25万、月平均2万前後に落ち着いている。SPU(ポイント倍率の仕組み)はここ数年、改定のたびに渋くなっていて、ピーク時の勢いはない。それでも、何もしなくても年20万円分が家計に落ちてくる状態は続いている。
月別で見るともっと正直な姿になる。直近8ヶ月は、3万の月もあれば7千の月もあって、平均すると月2.2万。マラソンやふるさと納税が重なる月に跳ねて、何もない月は静かだ。毎月コンスタントに稼ぐ仕組みではなく、「使う月に勝手に付いてくる」だけ、というのが実態だ。

「改悪されたからもうオワコン」という声も見かける。半分同意で、半分違う。ポイ活として攻略する対象なら旨味は減った。でも「どうせ払うお金の通り道」としてなら、まだ十分に機能している。僕は倍率を追いかけるのをやめて、この状態で放置している。
ポイントの使い道は、地味が正解
貯まったポイントの使い道は、ガソリンスタンドとホームセンター、それから期間限定ポイントを日用品に充てるくらいだ。旅行にパーッと使ったりはしない。
つまり、ポイントで生活費を払い、その分だけ現金が浮く。浮いた現金は、投資に回る。
このブログで何度も書いている通り、お金を増やすのは投資の役目だ。ポイントはお金を増やしてくれない。でも、投資に回す現金を毎月少しだけ太らせてくれる。10年で213万——年平均21万円。うちの家計にとっては、つみたてNISAの半分強に相当する金額が、通り道を変えただけで生まれていたことになる。
まとめ:やることは3つ、やらないことは1つ
- やること①:楽天カードを作り、家計の支払いを集約する(最初はノーマルでいい)
- やること②:楽天銀行+楽天証券(マネーブリッジ)で口座の土台を作る
- やること③:日用品・ふるさと納税・大物は、かごで寝かせて「5と0のつく日」×マラソンでまとめ買い
やらないこと:ポイントのために、買う。
これだけ守れば、ポイントは勝手に貯まる。そして浮いた現金は、ポイントより確実にあなたを助ける場所——インデックス投資に置いておくのがいい。
このブログでは、母の4000万円(現在1.5億円)を運用した経験をもとに、投資と家計の話を書いています。始まりは第1話「母の資産は1.5億円、でも軽自動車に乗っている」から。ふるさと納税の失敗談は「売るつもり」でふるさと納税→BTC握って1.8万円損した話、断熱と家計の話は「高断熱のはず」の家が冬の朝13℃だった話へ。全話一覧はこちら。


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