前回の記事で少し話したT君のこと、覚えてますか?
パチスロで計算通りに稼いで、その利益をBTCにぶち込んで、気づいたら6,000万になってた——あの男です。
今回はその続き。「なんで暴落のときに売らなかったの?」という話をします。
結論から言うと、T君はダイヤモンドハンズでした。
BTCの暴落ってどれくらいヤバいのか
知らない人のために言っておくと、BTCの暴落は株とレベルが違います。
- 2018年:200万円台 → 40万円台(▲80%)
- 2020年3月:100万円台 → 50万円台(▲50%、コロナショック)
- 2021〜22年:800万円台 → 200万円台(▲75%)
含み損で▲80%ですよ。
100万入れてたら20万になってる。1,000万入れてたら200万。
普通の人間なら売ります。売って当然。売らないやつがおかしい。
T君に「なんで売らなかったの?」と聞いた
僕がT君にそれを聞いたのは、喫茶店でした(例の喫茶店です)。
T君:「売る理由がなかったから」
……え?
僕:「含み損▲80%でも?」
T君:「うん。だってパチスロで計算して『これは期待値プラスだ』って判断した資産だから。その判断は変わってないし、BTC自体がなくなったわけでもないし」
ダイヤモンドハンズとは何か
ダイヤモンドハンズ(Diamond Hands)とは、どれだけ暴落しても手放さないこと。
ダイヤモンドのように固く握り続ける手、という意味です。
対義語は紙の手(Paper Hands)——ちょっと値が下がっただけですぐ売ってしまう人。
T君のロジック
T君が売らなかった理由は、感情じゃなくてロジックでした。
① 売る条件を最初に決めていた
「BTCが詐欺だったと判明した」「技術的に死んだ」——そういう事態になったら売る。
値段が下がっただけでは売る理由にならない、と決めていた。
② 含み損は損失じゃないと理解していた
売るまでは損失が確定しない。含み損は「まだ続きがある」状態。
パチスロで負け込んでも、期待値がプラスなら打ち続けるのと同じ。
③ 自分の判断を信じていた
「なぜ買ったか」の根拠が崩れていない限り、売る理由はない。
暴落のとき何をしていたか
T君:「ニュース見ないようにしてた」
僕:「え?」
T君:「見ると感情が動くから。ポジションだけ確認して、あとは放置」
これ、めちゃくちゃ重要なことだと思います。
暴落のときに一番やってはいけないのが「価格をずっと見ること」です。
ずっと見てると、感情が入って、ロジックで決めたはずのことを感情で上書きしてしまう。
僕には真似できなかった
正直に言います。
僕はT君ほど振り切れませんでした。
BTC持ってた時期、暴落のたびに価格アプリ開いて、X(Twitter)で「BTC終わった」系のツイート読んで、胃が痛くなってました。
T君みたいに「売る条件を最初に決めて、あとはシャットアウト」できる人間は強い。
でも逆に言えば、T君のやり方は再現性があるとも思っています。
感情でなくルールで動く。それだけ。
ただし、これはT君だからできた話
ここまで読んで「よし、自分もダイヤモンドハンズになろう」と思った方に、一つ大事なことを伝えておきます。
暗号資産は、誰にでも向いている資産ではありません。
T君は独身・実家暮らし・生活費が低い——という条件があったから、▲80%の含み損でも生活が壊れなかった。
子育て中の方や、リスク許容度が低い方には、正直おすすめしません。
持つとしても、投資額全体の10%まで。それ以上はリスクが大きすぎる。
投資の鉄則:市場から退場しないこと
投資の世界には鉄則があります。
「市場から退場しないこと」
暴落で全財産を溶かして「もう投資なんてしない」となった瞬間、負けが確定します。逆に、退場さえしなければ、長期では回復のチャンスがある。
だから投資初心者の方には、まずインデックスファンド(全世界株・S&P500など)から始めることを強くすすめます。
値動きが緩やかで、長期保有に向いていて、暴落しても「退場」するほどのダメージを受けにくい。NISAの成長投資枠・つみたて枠で毎月少額から始めるのが王道です。
暗号資産は、その先——インデックスに慣れて、余裕資金が生まれてから、少額で試す程度が丁度いい。
まとめ
T君がBTC暴落でも売らなかった理由:
- 売る条件を最初に決めていた(値下がりは条件に含まれない)
- 含み損は確定損失じゃないと理解していた
- 価格を見すぎないことで感情をシャットアウトしていた
ダイヤモンドハンズは根性論じゃない。ルールと情報遮断の組み合わせです。
次回は医療保険を全部解約した話を書くつもりだったのですが、その前にどうしても書きたい話ができたので、先にこちらを公開しました→「相続税対策を10年やったら、相続税が爆上がりした話」。医療保険の話も必ず書きます。


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